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1.腰部障害

腰部障害

大きく分けて前屈した時に痛みが強くなる前屈型障害伸展した時に痛みが強くなる伸展型障害があります。

前屈型障害には▷椎間板障害 ▷腰部椎間板ヘルニアがあります。

原因・・・ターン動作での前屈時のストレス、壁を壁を蹴る時の軸圧力

伸展型障害には▷腰部分離症 ▷椎間関節障害があります。

原因・・・ドルフィンキック時の屈曲・伸展の繰り返し、飛込動作に​よる急激な進展の繰り返し。

水泳肩

2.水泳肩(スイマーズショルダー)とは

肩の施術

クロールやバタフライなどの水泳競技で繰り返すストローク動作によって種々の肩関節構成体が損傷されて痛みを生じる総称です。

前方では、前方関節包、肩甲下筋や腱板、上腕二頭筋長頭腱、棘下筋

後方では、後方関節包、Bnnet骨棘、上腕三頭筋付着部が障害されます。

その他、ルーズショルダー等の不安定症等、体質的な肩関節の弛みを基盤とするものもあります。

​代表的なものに、キャッチ時にハイエルボーのポジションを取ろうとする時、肩関節挙上・内旋位をとりストレスがかかって発生する肩峰下インピジメント症候群があります。

平泳ぎ膝

3.平泳ぎ膝(ブレストローカーズ・ニー)とは

平泳ぎ膝とは?

平泳ぎのキックを繰り返し過ぎたり、関節に負担のかかるフォームでキックすることによって膝に(特に内側)起こるスポーツ障害です。

当院にこの様な症状で来る方は男女ほぼ同数か女子がやや多いくらいで、15〜16歳が最も多く17〜18歳や11〜12歳も少数います

平泳ぎを専門で泳いでいる選手は大会が多い時期に、平泳ぎが苦手な選手や習っている途中のお子さんは練習で泳ぎ込んだ後に痛みを訴える事が多いです。

 

一般的には膝の内側の靭帯や筋肉の腱、重症なものでは半月板の損傷などもあると言われておりますが、当院で多いのは太腿の裏や内側の筋肉の骨への付着部またはふくらはぎの筋肉の骨への付着部に痛みを訴える事が多く症状は人によって多種多様と言えます。

 

発生のメカニズム

平泳ぎのキックでけり始める際膝から下は水をとらえて外に捻れます(下腿の外旋)それに対して膝から上は水を挟む方向に向かいながら膝から下でとらえた水を後方へ押すために内側に捻れます(股関節内転・内旋)

このようなつま先が外に向き、膝が内に入る状態は靭帯にリスクがあると言われており、平泳ぎ膝の原因であると考えられます。

しかし実際はこの様な使い方で痛めるケースはほとんどなく、疲労による協調性の乱れや動きの連動性の未習得による使い方の間違いが多いように見受けられます。

予防について

1番気をつけていただきたい事は日常の姿勢です

1・お尻が落ちて腰が丸くなる(骨盤後傾)

2・膝と膝の隙間が大きく、膝がまっすぐよりも後ろに反っている(O脚・膝過伸展)

3・つま先が内側に向いて床から浮いている(回内足)

 

平泳ぎ膝で来院される方には上記の3つがセットになった、水泳選手に特徴的な姿勢が顕著に見られます

 

これらの姿勢を少しでも改善する事が第一の予防と考えますので

鏡で自分の体を横から観察し

耳たぶー肩の先ー大転子(股関節の外側に触れる骨)ー膝のお皿の後ろーくるぶしの前

が一直線上に位置する様に意識してみて下さい。

 

その姿勢を日常的にキープして頂きたいと思います。

その他のケアとしては臀部や大腿部のストレッチやマッサージ等で柔軟性を保つようにしましょう。

 

痛みが出た時の対処法

・練習中であれば平泳ぎのキックは中止して下さい。

・練習終了後サポーター等があれば患部を保護し安静を保って下さい。

・鎮痛用の湿布などがあれば痛みのある部位に貼っても結構です(皮膚のかぶれなどに注意)

・腫れ、赤み、熱をもつなどがあれば氷嚢などで15分ほど冷やして下さい。

・痛みが出ない動きや損傷部位以外の運動はしても問題ありません。

・2〜3日様子を見ても痛みが続くようであれば早めに治療を受けて下さい。


 

当院での対応

 

痛みのある場所や痛みの出方をよく聞いて、運動検査等で損傷している組織をはっきりさせます。

場合によってはエコー画像を撮影して使うこともあります。

損傷部位に対して痛みを緩和し修復を早める等の電気をかけます。

関連する(原因となっている)筋肉や筋膜の状態を改善して患部への負担を軽減し修復の阻害因子を取り除きます

状況に応じてテーピング固定等の処置を施します

:経過の参考例:

通常1〜2回の治療で痛みが和らぐのを感じますがまだ全力でのキックをすると痛みが出る状態です。

1週間から10日は平泳ぎ以外の種目やプルのみで練習してもらい、その後少しずつ様子を見ながらキックを入れた練習を再開します。

初めの2〜3日はできる限り通院してもらい、その後3日おき5日おきと通院頻度を減らして行って5回~10回程度の通院で一区切りつけて様子を見てもらうというケースが多いです

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